有働由美子アナウンサーと井ノ原快彦さんがMCを務め、社会問題から生活実用情報まで、さまざまなテーマをピックアップして掘り下げるNHKの情報番組『あさイチ』。
11月4日には、台風や天候の影響で野菜の価格が高騰している現状に合わせ、「冷凍野菜を上手に使って料理しよう」という内容の特集が放送されました。
高価な野菜を使わなくとも済むならば、消費者としては万々歳。
企画は滞りなく進んでいたのですが…。
番組中、とある視聴者FAXが読み上げられます。
それは野菜農家の方から送られてきた、一通の抗議文でした。
「私は野菜農家です。
天候不順で収量が上がりません。値段は上がっていますが、ぎりぎりでやっています。
こういう時に野菜は買わないで、という特集をやられ、野菜が売れなくなると、生活がたちゆきません。
普段より高くて申し訳ありませんが、できれば野菜を買ってください」
特集内容を根底から覆すような、切実な言葉。
多くの視聴者が、この瞬間、ハッとさせられたことでしょう。
確かに、農家の人達の事まで考えてなかった、、 https://t.co/6aE8KzNCMM
— KOU (@KOU6535) 2016年11月6日
胸が痛い…。
確かに毎日もやしと、自家栽培のおかわかめしか食べてないけど…。
キャベツ、買うべきかな…。 https://t.co/vXA6Lm7IQK— 月之介 (@tsukinosuke_o) 2016年11月6日
優秀な投資家というのは、自分の損得勘定だけで動かず、適切にお金が流動して全体が潤うよう手助けができる人だ、といった話をどこかで読んだっけ。私もお野菜買おう。
あさイチの衝撃的な視聴者FAX #BLOGOS https://t.co/stdcL9aHTQ
— 青海 光@サメママ (@Aomi_Hikari) 2016年11月5日
とはいえ、値上がりに際し、野菜が買えなくなってしまった家庭もたくさんあることと思います。
『あさイチ』の立場そのものが誤っているわけではありません。
わかるんだよ。買わないと農家さんが辛いのも。でもね、それを考える余裕すら一般家庭にもないんだよ。苦しいね https://t.co/XgrG6irqoh
— 臓物@ハロウィンオバケ (@zumotu) 2016年11月6日
@freie_Herz そう、ハクサイ1玉650円が「はした金」の富裕層の皆さんに購入義務を課してあげて下さい。そんな買い物したらたちまち飢え死にする家庭も多く存在する事もせめて頭の隅においておいてください。みんなが同ラインで生活しているわけではないんです。
— あ太郎 (@ASuke777jp) 2016年11月6日
でもなー今いろんな野菜が高いから、何種類か買ったら差額は100円とかじゃないじゃん。今失業中なので、自分の生活守るためにはやっぱ高い野菜は買えない。 https://t.co/A0v6iqWQuK
— Akiko Sakamoto (@awonajimi) 2016年11月6日
だからこそ、あえて番組の印象にダメージを与えるようなFAXを紹介した製作サイドに対しても、称賛の声が上がっています。
これはすごい。ファックスを有働さんに読ませたスタッフがすごい。
あさイチの衝撃的な視聴者FAX #BLOGOS https://t.co/TAe89oWNPg
— 弁護士大西洋一 (@o2441) 2016年11月4日
特集の趣旨を否定するようなFAXは、あさイチでは割とよく来てるしちゃんと読まれているイメージだった。/あさイチの衝撃的な視聴者FAX https://t.co/GOjYGkIFtr
— むらたえりか (@ericca_u) 2016年11月5日
あさイチの衝撃的な視聴者FAX #BLOGOS https://t.co/dQfI6i8lvw
あさイチっていいスタッフが作ってるな。— Anne (@chowchow8888) 2016年11月4日
互助関係にある生産者と消費者。品物の価格は、安いときばかりではなく、高いときもあります。
多くの方が同意しているように、家計に余裕のある場合には、なるべく購買リズムを変えずに保つことが、「大切な貢献」に繋がるはずです。
気付きづらい、報じづらい部分にまで踏み込んだ『あさイチ』の姿勢に、脱帽しました。