ロシアの町、ヴォロネジでショッキングな出来事がありました。歩道に空いたくぼみを修復するための工事の際に、野良犬が生き埋めにされてしまったというのです。
[ada]
事態に気付いたのは近隣に住むヴァディム・ルスタムさん一家。
新しく敷かれたレンガの下から、犬の鳴き声が聞こえてきたことを不審に思い、町の住宅局に助けを要請しました。
しかし、局から返ってきたのは「犬を助けるためにできることは何もない」という、あまりにも冷酷な返事。
それを聞いたルスタムさんは、すぐに自ら行動を起こしました。
修繕されたばかりなんてことを気にする必要などありません。なにせ犬の命がかかっているのですから。
ルスタムさんは、てこの原理でレンガを1つ1つ外していきます。そして、下にある砂を掘ると…(お急ぎの場合は、1分30秒あたりからご覧ください。)
階段の下の空洞から犬が出てきました。
2日間、食べ物も水もなしで、暗い穴の中で過ごしていた犬。ルスタムさんの迅速な行動により、生きたまま再び陽の下に出ることができました。
しかも、犬は妊娠していました。ルスタムさんが救った命は1匹ではなかったのです。
(参照 thedodo.com)
現在、犬は町の動物保護団体によって保護されており、健康状態も回復したようです。
犬を生き埋めにしてしまうというずさんな工事の体制や、住宅局の対応には疑問が残りますが、ルスタムさんの優しい判断と行動力が犬たちを救いました。