環境専門の建設技術士・ぐったり(@phakutaku)さんは、『カルガモの親子』を巡って、こんなエピソードを投稿しました。
朝から家の前の水路で、警察と通行人が騒いでいた。何か事件かと聞いたら、カルガモの親子が閉じ込められているという。
いや、この水路は毎年親子で住み着き、巣立つまでここにいるんですよ、と言ったのだが、いう事を聞かずに追い回し、網もカゴも持たずに捕獲しようとしている。— ぐったり (@phakutaku) May 30, 2020
捕獲した後、持っていく当てがあるんですかと聞いたが、それもないらしい。
しまいには、オスガモまで飛来し、カラスが周りを取り囲んで大騒ぎに。警察も引くに引けない状態となり、通報した人はいつの間にかバックレた。— ぐったり (@phakutaku) May 30, 2020
放っておくと、離散するだけでいいことなさそうなので、ここでしびれを切らして参加。網とカゴを出してきて、さっさと雛を捕獲し、警官に道路向こうの休耕田に持っていくように指示して事なきを得た。
— ぐったり (@phakutaku) May 30, 2020
しかし、本当はこの水路の方が子育てにはいいのだ。
上流に農地がありくず野菜や昆虫が流れてくるから餌は豊富。水量は少なく泳ぎやすい。たまに増水するが、カーブに泥のたまった陸地があって潜める。人通りが多いため、カラスなどの外敵が近寄りにくい。橋の下はよい隠れ家にもなる。— ぐったり (@phakutaku) May 30, 2020
そして、ほっとしたのも束の間。厄介なことに一羽とり残していたらしくお隣さんが捕獲して持ってきてくれた。探しに行ったが、もう親子がどこへ行ったか分からない。仕方なく玄関先に120センチ水槽を出して簡易の住処とし網戸で蓋をして親が来るのを待っているのだが……まあ、探しには来んだろうな。
— ぐったり (@phakutaku) May 30, 2020
このまま緊急避難で飛べるようになるまで飼うことになりそうだ。
生き物に興味ないのは問題だが、擬人化して野生生物の状況を可哀想がるのはもっと問題なのだ。
関わるつもりがあるなら、野生生物が本当に困っているかどうか、それが人間のせいか自然状態なのか、見極める程度の知識は必要。— ぐったり (@phakutaku) May 30, 2020
何も知らないなら、一切かかわるな。却って不幸を呼ぶことになるだけだ。
これはなあ。今関わっている市の環境推進会議での次の仕事にしようかな。カモだけじゃない。虫から鳥、狸や狐、猫などのペットや植物まで、どう関わるべきか、何を注意すべきか、そういうハンドブックが必要であると思うのだ。— ぐったり (@phakutaku) May 30, 2020
「却って不幸を呼ぶことになるだけ」
仰るとおりです…!
「守る」とは
キッカケが善意であるとはいえ…
今回の行動は、自然界で生きる動物にとって迷惑以外の何ものでもありません。
うちの会社の隣のドブ川にもカモの親子が。時折見かけて癒やされるけどそれ以上の関わりはしていない。自分たちだって赤の他人に子育てや家庭環境に口出しされたらムカつくやろ?的な考え。カモであってもお母さんはちゃんと考えてる。 pic.twitter.com/SRhQzQMuYW
— Joshua@我喜歡貓咪 (@yosyua0312) May 30, 2020
ぐったりさんによって、取り残された雛が保護されたことが不幸中の幸いですね。
無事に成長できるよう、心から願っています。
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みんなの反応
●世の中、これくらい知識と理解のある人ばかりならば良いのだが…
●勘違いペット好きあるある。可愛いとか可哀想とか情で判断するとこういう事になるんだと思う。人間関係でもそうだけど、想像や観察を働かせられない奴が他者に優しくするのって無理があるんだよな。自分が優しい人間になりたいから優しい行動をしているだけで対象の都合を配慮出来ない
●「カルガモの赤ちゃんを保護しました!」なんて見出しなら全部美談に見えちゃってたな今まで…こういうことも気を付けないといかんのだな
深く考えさせられるお話に、他のユーザーたちからも大きな反響が寄せられていました。