ニューヨークのシェルターで5年間里親が見つからなかったピットブルに里親が殺到しました。その理由はスタッフとピットブルが世界に放ったメッセージにありました。
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保護5年目のピットブル、チェスター君
シェルターに保護されている犬や猫たちにとって、里親を見つけることは、それほど容易いことではありません。まして、保護年数が長くなり、年を取れば取るほど、そのハードルはどんどん高くなっていきます。
6歳になるピットブルのミックス犬、チェスター君は、保護されてから、はや5年。ニューヨークのシェルターで、来る日も来る日も、新しい家族を待ち続けていました。
それでも、チェスター君に里親が見つかる兆しはありません。
そこで、チェスター君とシェルターのスタッフは、世界にメッセージを発信しました!
チェスター君が世界に発信した切なくいじらしいメッセージとは!?
『誰か僕のこといりませんか? 僕は5年間も待っているんです。
シェルターのみんなは僕のことをなんていい子なんだって言ってくれます。
それなのに、僕をもらってくれる人がいないのはどうして?
僕は約束します。いい子でいること。
そして、僕の新しい家族を大切にするっていうことを。
どうか僕の家族になってください。
僕は、あなたが来てくれるのをじっとここで待っています。』
こんなメッセージを持った、焦点が合わずどこか物悲しいチェスター君の写真。
スタッフがFacebookにアップすると、何と翌日にはシェア数が6000を超え、最終的には2万回もシェアされる事態になりました。
そして、シェルターにはチェスター君の里親になりたいという電話がひっきりなしに鳴り響いたのです。
チェスター君のメッセージは世界中の人々に伝わった!
切ないメッセージを掲げた1枚の写真がきっかけで、一躍人気者になったチェスター君。
たくさんの里親希望者の中から、晴れて家族になったのが、ニューヨークに住むドーさんファミリーです。たまたま友人からチェスター君の写真をシェアされた奥さんが一目惚れしてしまったのだとか。
新しい家族に出会い、新たな人(犬)生を歩き始めたチェスター君。
あのメッセージの通り、今日もドーさんファミリーの一員として、『いい子』にしていることでしょう。
しかし、今、この瞬間も、里親に出会えていない動物は星の数ほどいます。このメッセージはチェスター君と同じような境遇に置かれている犬や猫たちの心の叫びなのです。
世界中のシェルターで新しい家族との出会いを待つ「いい子」たちに、たくさんの幸せが訪れることを願って止みません。