12月の半ば、寒空の下で建物の陰に隠れるようにして暮らしていた3匹の子猫が発見されました。
保護活動を行っているジャクリーンさんは、その建物のマネージャーから連絡を受けて現場へと向かいます。
2つの建物に挟まれた細い路地の隙間を、縫うように走っていましたね。
ジャクリーンさんは、捕獲用の罠を設置し…
中のご飯に釣られてやってきた子猫たちを、無事保護することに成功しました。
生死の境
しかし、残念ながら子猫たちは既にかなり衰弱しており、3匹のうちの1匹は懸命の看病も実らず、その日の夜に亡くなってしまいます。
さらに生き残った2匹の内、ウルフィと名づけられた「怒り顔」の男の子は、姉のフォクシーと比べても身体のサイズが半分ほどしかない上…
保護されてから日が経つにつれ、どんどんと体調を崩していきました。
そのうちご飯を食べようともしなくなり、激しい息切れに加え、呼吸が停まってしまうことも。
原因を調べるべく彼をレントゲンにかけてみたところ、なんと食道が完全に塞がってしまっていることが判明します。
ジャクリーンさんはいくつかの動物病院にウルフィを連れて行きましたが…
「彼を救いたいのは分かるが、そうするべきだ」と。
彼女はその申し出を拒否。
どのような病気かも分からないまま小さな命を投げ出すことなど、できるはずがありませんでした。
やがて内視鏡検査を行い、食道に詰まっていた異物を発見・除去してもらったウルフィは…
数時間ののち、ようやく生気を取り戻したといいます。
それから、食後は食べたものが逆流しないように、体を地面と垂直にして抱きかかえてあげるようにと。
CTスキャンの結果、彼は体重を増やして手術を受けさえすれば、回復できる状態であることもわかりました。
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九死に一生
ジャクリーンさんの献身的な看病のおかげもあり、ウルフィは食欲を取り戻していきます。
順調な成長を見せるにつれ、遊ぶ気力もでてきました。
心優しい女性によって、九死に一生をえた子猫。
これからも、のびのびと幸せに暮らしていってくれることを祈ります。