2016年、エクアドルでマグニチュード7.8の地震が起こった時のこと。
4歳のオス犬・ダイコは、災害救助犬として震源地近くの観光リゾート地・パードナレスでレスキュー活動に参加しました。
国内外問わず、目覚ましい活躍を見せてきた賢いダイコ。
すでに600人以上の死亡が確認されたなか、これ以上の犠牲を出さないためにも、彼の助けが必要不可欠だったのです。
ダイコは持ち前の嗅覚で、がれきの下に生き埋めにされた人を次々と発見。
合計7人の被災者を助け出していきます。
絶望がひしめく凄惨な状況において、またしても彼は救世主となりました。
そして任務を完遂し、本部へ戻った直後
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ダイコは、命を落としてしまったのです。
死因は、過労と脱水症状。
獣医によって緊急の措置が行われたものの、そのまま息を吹き返すことはありませんでした。
周囲の人間たちが異変に気づけないほど…
我を忘れて、最後まで力を振り絞り、懸命に人々を探し回ってくれたのでしょう。
悲劇を知った人々からは、SNSを通じてたくさんの追悼メッセージが寄せられました。
●ダイコは救助活動にその身を捧げてくれた
●ありがとう、ダイコ
●これまで救助にあたってくれた多くの被災地で、そして今回パードナレスでの君の勇敢な活動を本当に感謝している
我々は、我々のために戦ってくれた彼のことを、決して忘れてはいけません。
ダイコ、本当にごめんなさい。
そして、本当にありがとう。
レスキュー隊とともに、人命救助へ全力を尽くす犬たち。
普段から、建物が崩れ落ちた場所で足を切ったり捻挫したりすることは、珍しくないそうです。
彼らの無事を願うとともに…活動の安全をサポートしてくれる「災害救助ロボット」などの開発が、今後も滞りなく進んでいくことを切に祈っています。
(参照 dailymail.co.uk)