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冷凍野菜を推奨する特集で、あえて否定的な視聴者FAXを取り上げた『あさイチ』に称賛

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有働由美子アナウンサーと井ノ原快彦さんがMCを務め、社会問題から生活実用情報まで、さまざまなテーマをピックアップして掘り下げるNHKの情報番組『あさイチ』。

 
11月4日には、台風や天候の影響で野菜の価格が高騰している現状に合わせ、「冷凍野菜を上手に使って料理しよう」という内容の特集が放送されました。

 
高価な野菜を使わなくとも済むならば、消費者としては万々歳。

企画は滞りなく進んでいたのですが…。

 
番組中、とある視聴者FAXが読み上げられます。

それは野菜農家の方から送られてきた、一通の抗議文でした。

 

「私は野菜農家です。

天候不順で収量が上がりません。値段は上がっていますが、ぎりぎりでやっています。

こういう時に野菜は買わないで、という特集をやられ、野菜が売れなくなると、生活がたちゆきません。

普段より高くて申し訳ありませんが、できれば野菜を買ってください」

(参照:NHK「あさイチ」に届いた特集を全否定する視聴者からのFAX)

 
特集内容を根底から覆すような、切実な言葉。

多くの視聴者が、この瞬間、ハッとさせられたことでしょう。

 
とはいえ、値上がりに際し、野菜が買えなくなってしまった家庭もたくさんあることと思います。

『あさイチ』の立場そのものが誤っているわけではありません。

 
だからこそ、あえて番組の印象にダメージを与えるようなFAXを紹介した製作サイドに対しても、称賛の声が上がっています。

 
互助関係にある生産者と消費者。品物の価格は、安いときばかりではなく、高いときもあります。

多くの方が同意しているように、家計に余裕のある場合には、なるべく購買リズムを変えずに保つことが、「大切な貢献」に繋がるはずです。

気付きづらい、報じづらい部分にまで踏み込んだ『あさイチ』の姿勢に、脱帽しました。

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