社会

『職場の男性を無理やり体重計に乗せる』のはセクハラ? パワハラ?

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(@dm_tiger)さんは以前、実際の出来事に基づいて、「あるアンケート」を実施しました。

 
このツイートに、他のユーザーたちからは以下のような声が寄せられています。

「定義」を見ると…

厚生労働省のホームページによると、セクハラ・パワハラの定義については、以下のように記されていましら。

 
●セクハラ

男女雇用機会均等法においては

1.職場において、労働者の意に反する性的な言動が行われ、それを拒否したことで解雇、降格、減給などの不利益を受けること(対価型セクシュアルハラスメント)

2.性的な言動が行われることで職場の環境が不快なものとなったため、労働者の能力の発揮に大きな悪影響が生じること(環境型セクシュアルハラスメント)

をいいます。

(参照:厚生労働省「職場でのハラスメントでお悩みの方へ」)

 
●パワハラ

職場のパワーハラスメントとは、「同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為」と定義をしました。

この定義においては、

・上司から部下に対するものに限られず、職務上の地位や人間関係といった「職場内での優位性」を背景にする行為が該当すること

・業務上必要な指示や注意・指導が行われている場合には該当せず、「業務の適正な範囲」を超える行為が該当すること

を明確にしています。

(参照:厚生労働省「職場のパワーハラスメントについて」)

 
これらを見る限り、ツイートのエピソードについては、「セクハラというよりはパワハラに近く、また詳細な背景によってはそのいずれにも分類されない可能性もある」、つまり結論に至る情報が不足しているとも考えられます。

 
しかし…

ユーザーたちのコメントにもあったとおり、そもそも立場や性別がどうか以前に、「相手が嫌がる行為を強要している状況」自体が何より大問題であることを忘れてはなりません。

 
現在では、「人格の尊厳を傷つける暴力」と定義された「モラルハラスメント(モラハラ)」という言葉もよく耳にするようになりました。

ただ、こうした問題の可視化が重要である一方で、ハラスメントの線引きが「ここに該当しない行為なら何もかも許される」という意味では決してないことも、より広く周知されるべきです。

関連:とある大企業のセクハラ研修。その「レッスン1」が衝撃的だった

みんなの反応

●「人の嫌がる事をしない」というのが、マナーというもの

●体重を知られることを嫌がってきた分際で、他人にはこんな嫌がらせに興じる連中を女性とは呼びません。「女だったもの」です

●これを男女逆にするなら、『入社後胸が大きくなった女性が職場で男性に囲まれ、本人が拒否しているにも関わらず面白がって胸の大きさを計ろうとする。』ですかね。こんなのれっきとしたセクハラ案件ですわ

●セクハラかどうかより人としてどうかと思います

●◯◯ハラ系って、男性側はなにも言えないですよね

 
悪意ある人間は、加害者・被害者両方の立場でハラスメントを利用しようとします。

ルールでは語りきれない「良識」の大切さを、改めて思い知る一幕でした。

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