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『猫エイズ』にかかり、ボロボロの野良猫。それでも彼女は子どもを守るために…

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ぶち猫のデランシーは、アメリカのニュージャージー州の都市・ニューアークの工業団地で暮らしていました。

彼女は何年間も野良としての生活を続けており…

発見されてからもしばらくの間、アニマルレスキューの捕獲の手をかいくぐっていたそうです。

 
そんなある日、デランシーを見かけた保護団体のスタッフは、妊娠していたはずの彼女のお腹が引っ込んでいることに気が付きます。

さらに、それまで人を避けていたはずの彼女が、すりよってご飯をねだるようになっていました。

 
厳しい野良としての生活。

自分が栄養不足になれば、母乳を必要とする赤ん坊たちも共倒れになる…デランシーはそれを理解していたのでしょう。

親子を救え!

急いでデランシーたちの住処を探し始めたスタッフたちが、近所のとあるメカニックショップにて目撃情報を尋ねたところ…

従業員の一人に案内されて、お店の中に入ったら…

デランシーと、生後3日くらいの赤ちゃん猫たちが、店内の箱の中にいたんです。

 
子猫たちを外敵から庇うようにして寄り添っていたデランシー。

猫たちが懐いているメカニックの方に協力してもらって、無事にデランシーを保護しました。

もちろん赤ちゃん猫たちは丁重に扱って、すぐに彼女の元に戻してあげましたよ。

 
その後、里親のボランティア活動を行っていたローレンさんが、彼ら親子を一手に引き取ります。

 
やせ細っていたデランシーは、『猫エイズ』の通称で知られるFIVという感染症に罹っていました。

そんなボロボロの状態にもかかわらず…

彼女は、子どもたちのことをずっと気にかけていました。

いつも、子猫を守るようにして、その腕に抱きかかえていたんです。

 
幸いにも、子どもたちはいたって健康でした。

ローレンさんは、人馴れしていないデランシーが安心して子育てに専念できる環境を用意してあげることを決意します。

 
まもなくして、デランシーも「もう食べ物や安全のことを心配する必要はないんだ」と気がついた様子。

 
彼らはローレンさんの家で、ゆっくりじっくり、家族としての愛情を育んでいきました。

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母は強し

やがて、大きくなった子どもたちは、それぞれ別の里親の元へと引き取られることに。

デランシーの母親業も、ひとまずおしまいです。

 
野生の猫が生き抜くこと、さらにその中で出産・育児を行うことには、想像を絶する苦労が伴います。

それでも愛する子どもたちのため、タフな母親であり続けた彼女へ…

めいっぱいの拍手を送ってあげたいですね。

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