アメリカ・ワシントン州にて、不治の病と闘った5歳の少女。その「決断」に、世界中の人々が涙しました。
少女の名前は、ジュリアナ・スノーちゃん。
彼女は1歳の時に「シャルコー・マリー・トゥース病」を発症し、それ以来ずっと闘病生活を送っていました。
シャルコー・マリー・トゥース病とは、手足の筋力の低下や変形、視覚や聴覚の異常などの症状が現れる病気。現在でも、安全で効果的な治療方法は確立されていない難病です。
ほとんど動くことができないジュリアナちゃん。多くの時間をベッドに横たわって過ごす日々が続きました。
それでも、彼女は家族とともに、明るくたくましく生きてきたのです。
しかしある日、医師から最後通告が告げられます。
それは両親にとって、信じたくない言葉でした。
次に命を落とさず済んだとしても、この先何度も、同じような苦しみを味わうことになる…。
ミシェルさんは、ジュリアナちゃんに、病院に行きたいか、家にいたいかと聞きました。
すると、ジュリアナちゃんは「病院はいや」と即答します。
家にいたら天国に行くことになるかもしれないこと、そして、自分たちは天国に一緒には行ってあげられないことを話すと…
そうまっすぐに答えたのです。
「うん、分かってるわ」
その言葉に、思わず涙が溢れてしまうミシェルさん。
それでも、ジュリアナちゃんは…
こうして彼女は、自らの運命を決断し、家族やボランティアスタッフたちに囲まれながら、ホスピスで楽しい日々を過ごすようになりました。
大好きなプリンセスのドレスを着たり、
音楽に合わせてダンスも！
18ヶ月の幸せな生活。ジュリアナちゃんは、これまで以上にたくさんの笑顔を見せてくれました。
そして、ついにお別れの日が訪れてしまいます…。
ジュリアナちゃんがリラックスした環境の中でその時を迎えられるよう、万全の準備を整えていた両親とホスピススタッフ。
最期はミシェルさんの腕に抱かれながら、息を引き取ったそうです。
当初はジュリアナちゃんを入院させようと予定していたご両親。しかし最終的に2人は、彼女自身の意志を尊重しました。その決断に至るまで、どれほどの苦悩があったことでしょう。
5歳でこの世を去った女の子は、最期の18ヶ月を病院ではなく家族とともに過ごすことができ、きっと心から幸せだったに違いありません。
ジュリアナちゃんは、天国で神様に見守られながら、穏やかな日々を送っていることでしょう。